モロッコと国連は「地域の社会経済的発展とアルガン生態系の持続可能性」をテーマに、2023年5月10日に国際アルガンデーをニューヨークの国連本部で祝賀行事を行いました。2021年3月、国連総会での宣言以来、毎年5月10日が国際アルガンツリーデー(International Day of Argan Tree)として祝われることになったとモロッコ農業省は発表しました。
この祝賀行事は、アルガン樹をモロッコ王国特有の樹として、また人類の無形文化遺産、そして持続可能で強靱な発展の祖先の源として促進するモロッコの取り組みに焦点を当てています。
また、農業協同組合および農業団体の支援と促進を通じて、地域社会の回復力の強化におけるアルガン樹の役割、食料安全保障への貢献、気候変動への適応、水ストレス、農村部の女性のエンパワーメントにおけるアルガン樹の重要性を強調することも目的としています。
モロッコは環境問題とアルガン生態系が直面する課題を認識しており、水ストレスと気候変動の中で、持続可能な管理のための地域社会の慣行の開発と維持に取り組んでいます。国連が毎年祝うこの国際デーを通じて、モロッコはこの象徴的な生態系の回復力を強化するために知識を共有しています。アルガン樹は生物多様性の象徴であり、その中には人間と自然の間のバランスを再構築するためのノウハウと有益な経験が含まれています。
今年の祝賀行事は、モハメド・サディキ農業大臣の議長のもと、ニューヨークの国連本部で行われました。
この祝賀行事は、2週間にわたって国連本部のアルガン樹で芸術写真展を開催したり、また大使や国連関係者のコミュニティを讃えるレセプションを開催し、アルガンオイルを味わい、体験することによって行われます。
このイベントには、国連副事務総長、国連総会議長を含む複数の国連高官のほか、ユネスコ、WHO、FAO、UN Women、緑の気候基金の代表も出席します。森林再生活動、討論会、学校の環境クラブの活動など、国家レベルのいくつかのイベントもアルガン樹の国際デーを祝います。
この後、5月17日から21日まで第2回国際アルガンツリーフェアがモロッコ・アガディールで開催されます。
日本では、5月10日、モロッコ大使公邸にて筑波大学の礒田博士によるアルガンオイルの科学的観点からの研究結果の発表、ラシャッド・ブフラル大使によるレセプションが開催され、アルガンオイルを使った軽食が振舞われました。
大使により、日本での良質なアルガンオイル普及に貢献している企業の1つとして、YOUR ORGANICSが紹介されました。また、来賓のゲストにも「ネクタローム社」のアルガンオイルが配られました。
アルガンオイルアイスクリームタルト