イギリスのオーガニック認証機関
「ソイル・アソシエーション」あるいは「英国土壌協会」とは、1946年にイギリスで設立された慈善団体で、様々な分野で持続可能で健康的な環境を推進するためのスタンダードと認証を提供しています。特に農業と食品の分野においては有機認証の主導的な役割を果たしており、生物多様性、自然環境、動物福祉、農業者の権利などを中心に据えた厳格かつ現実的な基準を設けています。
その他にも教育、林業、ヘルスケア、美容、テキスタイルなど、多岐にわたる分野でその活動を展開しています。認証を受けるためには定期的な審査と評価が必要で、製品や農場が持続可能で、動物福祉に配慮し、環境に優しく、公正な労働条件を提供していることを証明する必要があります。
現在、ソイル・アソシエーションは27000人以上のメンバーを持つまでに成長し、その活動は国際的にも認められています。1967年には世界初の有機認証制度を開始し、認証対象は化粧品だけでなく、農業、養殖漁業、倫理的な貿易、食品加工、林業、園芸、織物など幅広く、現在ではイギリスの有機農産物の80%以上がこの協会によって認証されています。
ソイル・アソシエーションはまた、消費者に対しても情報提供を行い、オーガニック食品や製品の重要性を伝え、その普及に努めています。その認証マークはイギリスをはじめとする世界各地で信頼の象徴となっており、消費者が持続可能で環境に優しく、公正で安全な商品を選択する一助となっています。
最後に、ソイル・アソシエーションは営利を目的とせず、イギリスで公認のチャリティー団体としても運営されています。個人や団体からの寄付により資金を得ており、オーガニック農法への助言や支援、農場の検査、学校給食の見直しプログラムの開発など、オーガニックの普及に大きな貢献をしています。チャールズ皇太子もこの団体を支持しており、彼自身もオーガニック農場を所有しています。まさに、オーガニック大国イギリスの誇りです。
SOIL ASSOCIATION公式ウェブサイト
https://www.soilassociation.org/