アロマテラピーは古代エジプト発祥

アロマテラピーは古代エジプト発祥

アロマテラピーの概念自体は20世紀のものですが、その根底にある概念、つまり植物の香りとその治療的な効果を利用するという考え方は、古代から存在しています。

最も初期の記録は古代エジプトまで遡ります。
当時、エジプト人たちは薬草やスパイスから抽出した香りの強いオイルを使用して、身体を洗浄したり、神々への奉納物を作ったり、さらには死者のミイラ化に用いる保存剤として利用したりしていました。また、当時の医療でもこれらのオイルは重要な役割を果たしていました。

 

古代ローマや古代ギリシャでも、植物から抽出した香りの強いオイルが広く利用されていました。これらの文化では、オイルはリラクゼーションを促す手段や、神聖な儀式の一部として使われていました。また、これらの地域の医者たちは、オイルを抗菌剤や痛み止めとして使用していました。

 

中世ヨーロッパでは、ハーブやスパイスが疫病(ペスト)の治療に用いられました。これらの植物の抽出物は、抗菌性があると信じられていました。
さらに、香りを楽しむための香水や化粧品の製造にも使用されました。

 

19世紀になると、科学的な研究が進んでエッセンシャルオイルの特性がより詳しく調べられるようになり、その一方で、工業化の進行と共に合成化学物質が出現し、自然由来の製品は一部で影が薄くなりました。

 

20世紀初頭、フランスの化学者ルネ=モーリス・ガットフォッセがラベンダーオイルの驚くべき治癒力を発見し、「アロマテラピー」という言葉を作りました。彼の研究は、アロマテラピーの発展と普及に大きな影響を与えました。

ルネ=モーリス・ガットフォッセ - アロマテラピー - YOUR ORGANICSルネ=モーリス・ガットフォッセ

それ以降、アロマテラピーはさまざまな形で世界中に広がり、現代では代替医療やリラクゼーションの手段として認知されています。
一部の病院やクリニック、スパなどではアロマテラピーが提供されています。
また、個人が自宅でエッセンシャルオイルを使用してリラクゼーションを得たり、ストレスを軽減したりするのも一般的になりました。

 

アロマテラピーの歴史は古代の時代から現代に至るまで幅広く、その使用法や考え方は多様です。
それぞれの時代や文化が持つ独自の視点や理解を通じて、アロマテラピーは現代の形に進化してきたのです。

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