私が、アニマルテストフリー(動物実験をしていない商品)にこだわり続けるきっかけとなったのが、15歳の時に体験したボランティアです。
何気なく参加しただけでしたが、ボランティアの内容は、動物実験をして化粧品を作っている某有名企業に手紙を送るというもの。まず、動物実験がどのように行われているかを知り、動物実験は不要であるということを企業に伝え続けるというものでした。
その時の担当者に見せられたのは「ウサギの目に薬品を垂らして反応を見る」写真でした。そしてパンフレットに大きく記載してあったキャッチコピーが「ウサギは泣かない」でした。
30年経った今でもはっきりと覚えています。本当にショックでした。
そのボランティアの日から現在まで、決してその企業の製品は購入したことはありません。化粧品だけでなくコットンパフからカミソリから何から一切購入していません。もちろん、他にも動物実験をしている企業はたくさんありますが、私が当時から個人としてできる活動は「買わない」ということと企業に手紙を書くことぐらいでした。
企業としては、より効果的な化粧品を開発していくのは当然でしょう。しかし、小さな命の犠牲の上に成り立つ「化粧品」は本当に必要でしょうか? 命の犠牲の上にある美しさとは一体何でしょうか?
この問いかけはずっと私の中にあります。
先日も国際化粧品展に出展していたのですが、他の企業さんは、動物実験のデータをクライアントさんに見せながら、いかにその企業の製品が美肌に効果的であるか云々、一生懸命説明していらっしゃいました。未だに化粧品の分野で動物実験などと言っている企業があるのかと非常にがっかりしました。
動物実験をしたコスメは、今後も決して取扱いしません。